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菅生子どもの森広場 2016年7月報告 ガサガサで川の生きもの探し


今年は、中々夏本番が来ませんでしたが、ようやく7月28日に梅雨明け宣言。
曇空が続いたわりに、雨が降らず、渇水という珍しい(?)梅雨。
そんな中、7月24日子どもの森広場活動、元気に開催しました !

5月の活動では、食べられる野草を摘み、天ぷらにしたのですが、
よほど、天ぷらが美味しかったようで、今回集合してすぐに、
「モミジガサの天ぷら美味しかった! また食べたい!」なんて通な子どもたちの要望、嬉しいです(涙)
また来年の春、みんなで里山の恵を頂こう!

7月のテーマは、ガサガサで川の生きもの探し。
ガサガサとは、川底の石や岸辺の草を足でガサガサと揺らして、
そこに棲んでいる魚や水棲昆虫が驚いて逃げ出したところを、待ち構えてた網で捕まえる方法です。

菅生地域の里山には、ホタルも棲む鯉川という小川が流れています。
この鯉川でガサガサし、川に棲む生きものを捕まえ調べ、
川の自然の豊かさや状態を知ろう、というのが今回のテーマです。

さて、前おきが長くなりましたが、
今回の活動では、午前中に子どもの森の整備と遊び、午後から鯉川で水辺の生きものを探しました。

子どもの森では、長梅雨の影響もあり、青竹がいつのまにかニョキニョキと乱立。
今回は、竹と低木の常緑樹を中心に間伐しました。
子どもたちも、保護者の方も、楽しみながら、夢中でギコギコと木を伐採。
中にはこんな子も、伐った青竹でコップを作り、麦茶で乾杯。いいなぁ、自由な発想で。

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午後の鯉川でのガサガサの様子。
魚採りのプロでもあるリーダーSさんの説明を聞き、子どもたちは網を持ち颯爽と川の中へ。
子どもの森広場に集まってくれる子どもたちは、なんのためらいもなく、川に突入、あきる野っ子はワイルドなんです。
網を手にした子どもたちは、夢中で魚を追いかけておりました。
これが、昨今少なくなったと言われる、川ガキです。
あきる野市には、こんなに頼もしい子どもたちがたくさんいるのです ! 右端の写真には、川オヤジの姿も、こちらも希少です(笑)

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あ、今回も当日の段取りと説明に必死で、肝心の皆で捕まえた魚の写真が・・・
が、ほんの数十メートルの川の間に、100匹近い魚や生きものの数々を捕まえました!
※なお、採集した生きものは記録後にリリースしています。

カワムツやアブラハヤ、
サナエトンボを中心としたトンボのヤゴ、
ツチガエル、サワガニ、
ホタルの幼虫の餌になるカワニナなど、
鯉川の水辺には、豊富な生きものが棲んでいることがわかりました。

ただ、残念なことに、
国内移入種のカワムツという魚がたくさん棲んでおり、
外来種のアメリカザリガニもいました。

このままだと、本来この川に生息していたであろう在来の生きものは少なくなりそうです。
来年以降も子どもたちと定期的にガサガサを続けることで、水辺の生きものの増減を把握し、
必要であればなんらかの対策をし、昔ながらの自然が残る鯉川を守っていきたいと思います。

次回9月の活動は、里山での昆虫探しです。
ビーティングに、スゥイーピングなど、色々な昆虫探しのテクニックを駆使して、菅生の里山の昆虫を調べていきます。
今まで出会ったことがないような昆虫に出会えるかも。楽しみです。




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